製法紹介
秋から春 限定生産
揖保乃糸は寒い季節限定生産しか認められていません
これは夏より冬の方が乾燥に適している為でもありますが、冬の寒さの中でじっくりと熟成されたそうめんが美味しいとされています。
たまに極寒の時期に生産されたそうめん「寒製」を指定でお買求めされるお客様もいらっしゃいます。
品質検査
揖保乃糸は、そうめんの「色」、一本一本の「太さ」、そして「匂い」などを素麺組合検査員により1箱ずつ検査を受けています。
赤帯と黒帯の違い
赤帯と黒帯の違いについて
赤帯のそうめんは、『上級品』と呼ばれます。検査を合格した赤帯のそうめんは、揖保乃糸の最もポピュラーなそうめんです。
一方黒帯のそうめんは、『特級品』と呼ばれ、まず、見た目で太さが違います。赤帯そうめんより1本1本が細くなっています。より細くまで延ばし、じっくりと熟成させる為、製造は極寒中に限られます。原材料や一部製造工程も変更し特級品専用として生産しています。
また赤帯揖保乃糸より製造に時間がかかり、製造量も限られてきます。
黒帯そうめんは、「手間」と「暇」を掛け仕上がった美味しいそうめんです。
しん物とひね物の違い
揖保乃糸には、しん物とひね物があるのをご存知でしょうか?
しん物とは、冬場に生産した素麺が次の梅雨を越したものを言います。
ひね物とは、梅雨を2度越したものを言います。
高温・多湿の梅雨時期に小麦粉内に含まれる酵素が働き、そうめん内の脂質が変化していきます。これが素麺のデンプンや蛋白質に影響を与え、そうめんのコシや舌ざわりが更に良くなります。
これを厄(やく)現象と言います。この厄現象によりそうめんはさらにコシが強く舌ざわりも良くなります。
黒帯のひね物は手間暇をかけ生産し、そして梅雨を2回越すことにより更に熟成させた逸品なのです。